2014/09/04

戦記ノウスマンの真髄



”戦記ノウスマン”

日夜荒野を駆け巡り、リスキーモブを討伐することを日常とした熟練者の姿。

ダンジョンを少人数で周り、戦闘スタイルを確立していった者とはまた違った成長をなし
独自のスタイルを持っているという・・・。

人々の噂では度々耳にしていたが、ついに我々の前に姿を現すこととなった。


挑むは蛮神タイタン(極)。

我々FCは神話装備に一部ハイアラガン装備を含む後輩戦士をサポートする形で熟練の戦士と竜騎士、モンクの二人、私は学者で参戦することとなった。

回復サポートが足りないのでコンテンツファインダーなるもので紹介してもらうことにしたのだが、そこに彼は現れた。


真紅のローブに身を包み、神々しい輝きを放つ武器を手にしている。
どうやらローブは本来の姿とは違うらしい。

よくよく情報を探ってみたところ、この白魔道士の装備はほぼ全身を戦記装備で固めているとのこと。ILは105前後であると推測された。


いざ、戦士達の雄たけびとともに戦闘を開始したのだが、蛮神はその白魔道士ばかりに目をつける。戦士達の挑発に目もくれず、ひたすらに白魔道士を狙うのだ。

戦況がよくないので一時退却を余儀なくされた。

我々はその一戦の中で疑問を感じずにはいられなかった。
蛮神は回復系魔法に敏感である。どうやらその回復系魔法に対し反応しているのではないかという結論に達した。

確信ではないのでその白魔道士には少し抑えてもらうこととにして、再度討伐を試みるが、結果は同じようなものであった。

二戦目我々はその白魔道士の動きを意識してみていたが、先ほどの疑問は確信にかわっていった。

回復の大半が範囲回復魔法ケアルガなのである。次にメディカラ、メディカと続き
ケアルラが十数回、ケアルにいたっては数回である。

ケアルガに関しては十数回どころではなく軽く50回は超えていた。
そんなに被弾していたであろうか、さすがにこれでは戦士も維持が苦しい。

さすがに白魔道士には少し指摘をさせていただいた。

が、しかし・・・。

「そんなもんですかね?」

「あ、戦士さんゼニスなんですね、それじゃ仕方ないですね。」


この上から目線はいったい何なのであろう?装備の差を馬鹿にしているではないか。
ILは高いと言えど、ここは蛮神戦、その界隈で熟練の者であっても合わせてもらわなければ勝ち目はない・・・。

再度、魔法の頻度を調整してもらうこととし、何度か危機はありつつも討伐に成功した。

彼は「はいおつかれさん」とだけ残し、そそくさと姿を消したのである。


おそらく彼は伝説の戦記ノウスマン。堂々とした後姿は恐怖さえ感じた。
我々は彼を忘れることはないであろう。

しかし・・・・。






もう会いたくはない。




-完-


(※このポストは実話を大きくアレンジしたフィクションです。決して戦記ノウス装備を誹謗中傷するものではありませんのでご理解ください。)

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